オリーブの歴史

日本にオリーブが伝わるまで

オリーブの起源は小アジア。
5000年以上前に野生種の栽培を始める。

オリーブはモクセイ科の常緑樹で、野生種は有史以前から地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生していました。この野生種を5000年から6000年前に栽培するようになり、これが現在の栽培種の起源となりました。

オリーブの歴史の始まりは小アジアとされ、シリアからトルコを経て、ギリシアに広まったとされています。通商や航海術に長けていたフェニキア人、ついで、高い文化を誇ったギリシア人、さらに大帝国を築き上げたローマ人がオリーブを広めていきました。

紀元前6世紀頃からオリーブは西に進み、地中海諸国を通り、チュニジア、シシリー島、さらにはイタリア本土へと広がりました。ローマ人は占領地への植民のためにオリーブ栽培を行い、結果として地中海沿岸の国々へ栽培を広げていきました。

地中海沿岸では神からの贈り物とされ、
神聖な意味をもつオリーブ。

地中海沿岸各地で、オリーブは地域に住んでいる人々の歴史と深くかかわりあっていました。オリーブを神からの贈り物として崇拝する価値のある神聖な木として扱っています。

オリーブについての話は詳細に記すときりがないほど、エジプト神話・ギリシア神話を始めとした地中海沿岸の様々な神話や伝説で見受けられます。また聖書でも、神聖な樹・銀色の樹・栄養のある樹としての詩はいたるところで見ることができ、その伝統は地中海文明を通して永続されています。

コロンブスのアメリカ大陸発見とともに、
オリーブの栽培は大西洋を越える。

コロンブスのアメリカ大陸発見とともに、オリーブ栽培は地中海地域を超えて拡がって行きました。植民地時代の植物の一つとして持ち込まれたオリーブは、1560年頃にはメキシコにおいても栽培され、その頃ペルー、カリフォルニア、チリ、アルゼンチンでも栽培され始めました。

日本へ渡るオリーブ

小豆島へ渡ってきたオリーブ

我が国へのオリーブの樹の伝来は、1862年及び1867年に、医師林洞海がフランスから輸入した苗木を横須賀に植えたのが最初とされています。
また、明治になってからは、フランスから苗木が輸入され、勧農局三田育種場及び、神戸の同場付属植物園に植えられました。その後、福羽逸人による管理が好成績を収め、明治15年には果実が収穫され、我が国で初めてオリーブオイルの採取及びテーブルオリーブス加工が行われましたが、いずれも長続きしませんでした。

小豆島へオリーブがやってきたのは1908年。
香川県は、農商務省指定のオリーブ栽培試験の委託を受け、「西村」にオリーブの試験園を設置しました。1917年には、県より試験用として初めて、オリーブが配布され、地元の人々の助けもあり、官民一体の努力で果実を収穫するまでになりました。こうして、小豆島は日本で初めて、産業用のオリーブ発祥の地となったのです。

我がオリーブ園も大正8年にオリーブ栽培発祥の地である西村でオリーブの樹の栽培を始め、民間で日本最初のオリーブ園として知られています。昭和48年には観光農園として一般に開放し、園内を自由に散策できるようになりました。現在では、苗木の育成からオリーブ製品の製造販売まで一貫して行うようになっています。

国産のオリーブオイル

小豆島産オリーブ100%でつくる
エキストラバージンは至高の一品。

現在、日本の各地でオリーブの栽培・収穫が行われていますが、国産のオリーブは希少価値が高く、多くの企業が海外産のオリーブを使用またはブレンドを行ってオリーブオイルを生産しています。

小豆島は、オリーブの栽培に適した温暖な瀬戸内気候に恵まれており、国内最大のオリーブ生産量を誇っています。この生産力を活かし、小豆島オリーブ園ではエキストラバージンオリーブオイルを、厳選された小豆島産のオリーブ100%でつくりました。そのまま飲んでも美味しく召し上がっていただける品質です。

国内外で高い評価をいただき続けているエキストラバージンオリーブオイルですが、みなさまに国産オリーブの美味しさを感じていただける高い品質を追求するため、毎年、質の良いオリーブの栽培と丁寧な生産を心がけています。

小豆島で太陽をいっぱいに浴びて育ったオリーブで作られた味わいを、ぜひご賞味ください。

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